その10◆女の子の悩み そして・・・の話。の3。




「ところでこの小屋狭いんだけど・・・・

ウカウカ・・・さん、どこに寝るつもり?」

「ワシは場所とらないよ。
暖炉の横のはしごの裏
あそこなんかがベターだったらぺ。







ワシみたいにスモールでプリティーな生き物はよ


隠れ家っぽい雰囲気がつくづく似合うんだったらぺ。」

・・・・・・・・・・・・・・。


「ま、いいでしょう」

「ほったらよ、おまえ様、さっそくごはんにしてほしいっぺ。」

「むむ・・・・」







・・・・・・・・・・・・・。



文句の多い同居人だけどもね、
ひさしぶりにひとりじゃない晩ご飯。

やっぱりさ、いいよね、いいもんだよね。

「いただきます」も「ごちそうさま」も




「おやすみなさい」もふたつずつ





ひとの寝息が聞こえる夜ってのはさ

暗くても、安心できるもんだったね。

女の子は忘れてたっけ。


女の子の暮らしをいろどるってウカウカさんの言葉はさ、
どうやらほんとのことになりそうだよね。



三日月もほっとした夜。