(ああ・・・・あの・・・・・・・)
女の子はさらに逃げたい気持ち。しかしそうはさせてもらえないよね。
「あんたさあ!うちにジャム持ってきたでしょ!あれ、すっごく美味しかったわよ!」
「あれあのへんてこな野菜で作ったんでしょう?
おいしいのねえ!あのへんてこな野菜。
この前は悪かったけどさ、今度うちに持ってきなさいよ。買ったげるからさっ!」
(・・・・このひとあのパン屋さんの奥さんなのね・・・
そ・・・それにしてもなんだろう・・・この圧迫感・・・・・・)
くるりと背を向けて
実に主婦らしい猛ダッシュで
あっという間に去っていった。
女の子はさ、呆然としてしまったね。
さて、どうしよう。