その16◆いろんなことがまたはじまる の話。の5。




おとうちゃんは言っていた

「壁にぶつかったら頭をつかえ。それ以上にからだをつかえ。」



・・・・・・・・・・・ふむ。



じーちゃんは言っていた

「志を高く持ち進んでゆけ。やがて見えるものがある。」




・・・・・・・・・・・・・うーん・・・・・・・。


さて。
シリアスな感じで女の子が何に立ち向かっていたかというと、


「これだとどうもあれだった」



このジャムのことがどうにもひっかかっていたわけなのよ。


けっこういいセンいってるんだけど
なんだかもうちょっと何かがあるような
それがここまででてきているような
まだねばりどころなんだよなあそうだよな

・・・というような
そんなもやもや。


・・・・・なにしろこんなにいっぱいあるし・・・・さ・・・・。


毎日食べても食べきれないわよ。


そんでもって。
答えの出ない女の子が次に何を考えるかというと、

「夜ごはん何食べよう?」

だったりするのね。

幸いウカウカさんから家賃ももらったばかりだし
今日はおいしいものでも奮発しちゃおうか

よっしゃと町にくりだした。

ごはんだろうが買い物は楽しい。
女ですものそうですもの。


トンカツからあげハンバーグ
心と胃袋ワックワク


その時どこからか、でっかい声が聞こえてきた。

「あんたあんたちょっと待ちなさいよ、あんたってばー
あんただってば、あんたよー!んもう!そこのねじりおだんご頭!」


・・・・・・・・・・・・え?あたしのこと?